町会の皆さんが守り受け継ぐ神社の伝統
荒川防犯協会大西町会の拠点「三河島稲荷神社」は、天正7年(1579)年の創建といわれていますが、「弘治3(1557)年8月武蔵国豊島郡三河島総鎮守」
という棟札が以前あった、とも伝えられているそうです。
ここには荒川区指定有形民俗文化財・山車人形「稲田姫」が祀られています、素盞嗚尊「スサノオノミコト)の奥さんの人形ですね。
この山車人形は、近くの素盞嗚神社で3年ごとに催される天皇祭本まつりの際に素盞嗚神社楽殿に飾られ、それ以外の年はここ三河島稲荷神社の例祭で飾られます。
大西町会の皆さんが、この神社の伝統を守り、時代に繋げる役目を担っていることに強く誇りを感じていることは、手入れの行き届いた社や参道、近隣の住民が参
拝する姿からも窺えます。
「人と猫が幸せに共生できるように」の優しい看板
三河島稲荷神社の参道横にかかっている啓発看板。どうも地域猫がいるらしい。地域猫の保護や餌やりには、地域ごとにルールがありますね。「猫たちは自分で片付け
ない」という文章に地域猫に対する愛情を感じます。
盗難除けの三峯神社に鎮座するお不動様は耳の病にご利益あり
明治通り沿いのビルの間に鎮座する小さな「三河島三峯神社」。狛犬が狼型です。神使として狼が祀られていて、盗難除けや魔除けの象徴として信仰されています。
江戸時代以降、地元の三河島三峯講が火難盗難除けに勧請したのではないか、といわれています。
この境内に「袈裟塚耳無不動(けさづかみみなしぶどう)」が安置されています。このお不動様には左耳がなく、耳の病にご利益があるそうで、穴を開けた椀を奉納
するのだそうです。
(岡田)
大西町会の活動の様子は「家庭と防犯」9月号で紹介しています。