取材さんぽ《竹の塚》

区民の農業を支えた農業用水が憩いの親水公園に

その昔は農業用水として足立区の農業を支えていた見沼用水が見沼代親水公園として蘇ったのは昭和59年。新水路の長さは1700メートルで、水路沿いには70本の桜が植えられていて、季節になると花見に訪れる人で賑わうそうです。水路の途中には諏訪神社や児童遊園もあり、休日の1日を過ごすにはもってこいです。

写真は公園内の大池。周辺にはキャンプ場やお花見広場、子供たちに人気のじゃぶじゃぶ池があり、のんびりと釣り糸を垂れる釣り人の姿もあって和まされます。

いにしえの繁栄の記憶を留める舎人氷川神社

竹の塚署近くの舎人町会の集会所があるのが、この舎人神社の境内。この神社の創建は古く、鎌倉時代の初期・正治2(1200)年と伝えられています。本殿の創建は天保7(1836)年で、作者は不明ですが、社殿一面に施された彫刻が素晴らしいです。昇竜や降竜、唐獅子、牡丹や八岐大蛇(やまたのおろち)退治、天の岩戸開きといった神話が浮き彫りにされていて、見事な彫刻は、この地がいかに栄えていたかを物語っています。

江戸時代の舎人周辺は赤山街道の宿場として栄え、明治から昭和にかけては市場街としても賑わったそうで、毎年12月には市が開かれ、主にゴボウを扱っていたので「ゴボウ市」と呼ばれていました。今は「舎人文化市」として当時の記憶が受け継がれています。

その電話、ほんとうに息子かな?

舎人神社そばのコンビニ。入ってすぐ左にあるATMの横には、こんな看板が!息子や娘、区役所や金融機関、最近は警察を騙る詐欺電話も増えていて、手口がますます巧妙になっています。

「あれ?本当かな?」と一呼吸おく心のゆとりが被害を防ぎます。

とはいえ、言うは易し・・・・ではありますが、自分は騙されやすい人間だから、とまず信じた自分を疑うことも必要かもしれません。

(岡田)

竹の塚署管内舎人町会の活動の様子は「家庭と防犯」10月号で紹介しています。

 

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