取材さんぽ《亀有》

江戸の昔から庶民に親しまれている柴又帝釈天

寅さんが産湯を使ったという柴又帝釈天ですが、帝釈堂に祀られている「帝釈天の坂本尊」は日蓮聖人が彫刻したと伝えられ、江戸時代から庶民に親しまれています。

最寄駅の柴又駅から気分は寅さん。参道には草団子やせんべいを味わえる老舗店が軒を連ねていて、昭和の下町気分が味わえます。海外からの観光客も多く、ここから矢切の渡しや「寅さん記念館」がある江戸川沿いの緑地「柴又公園」も近いです。この公園には近隣の学校や企業のボランティアによる花壇もあって近隣町会も参加しています。

 

映画の1シーンを思わせる寅さんとさくらの銅像で気分は映画の世界

京成線柴又駅は帝釈天の参道入り口です。駅前には御存知寅さんの銅像がドラマの1シーンの仕立てで建っています。寅さんが振り返った先には妹のさくらがいて、心配そうに見送っています。ホームの柱には「男はつらいよ」の撮影風景のパネルがあって、電車待ちの時間も映画の世界に浸れます。

 

 

                                                                                                                                                            

至る所にいる両さんを探すまち歩き

亀有といえば「こち亀」。JR亀有駅北口を出ると、こうして彼が出迎えてくれます。南口には両さんと中川と麗子のカラーの銅像もあります。いろいろなポーズの両さんが商店街や近くの香取神社にもいて、探してまち歩きするのも楽しいです。

ちなみに香取神社の鳥居の両脇を固めているのは亀の銅像です。

あらゆる願い事を叶えてくれる最強の地蔵尊

23区内最大規模の公園である水元公園近くにあるのが業平山南蔵院です。ここには「願かけしばられ地蔵尊」が、あらゆる願い事を聞いてくださる霊験あらたかな地蔵尊として祀られています。願い事をして地蔵尊に縄をかけ、願い事が叶ったらそれを解くのですが、毎年12月31日の大晦日の夜に縄解き供養が行われます。そして、大晦日と元旦には、厄除けから縁結びまで、あらゆる願い事を結ぶ開運の縁起「結びだるま市」が開かれます。

この地蔵尊の由来は、あの名奉行・大岡越前守の「大岡裁き」の逸話からきています。興味のある方は調べてみると、なるほど、と感心するはずです

(岡田)

 

 

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