取材さんぽ《上野》

旧財閥の心意気が伝わる旧岩崎邸

上野周辺は見どころ満載です。

上野のお山には、動物園や博物館、美術館、音楽ホールもあるし、藝大もあり、

寛永寺などの神社仏閣もあって、文化・芸術がぎゅっと凝縮している感があります。

不忍池から池之端に向かうと、今度は落ち着いた住宅地が坂の上に

向かって伸びていて、その途中に旧岩崎邸庭園があります。

三菱財閥岩崎家の茅町本邸跡で、国の重要文化財にも指定されています。

洋館と和館を併せた和洋併置式の建築様式で、いくつもある客間が

贅を尽くした内装。外観だけでなく、室内にも当時の財閥が海外からの

賓客を迎える心意気のようなものを感じる建物です。

 

由緒正しい境稲荷神社と弁慶鏡ヶ井

不忍通り沿いには横山大観記念館の立派な塀が続きます。

その先の角を曲がると、正面に見えるのが境稲荷神社です。

こじんまりした神社ですが歴史は古く、足利9代将軍が創祀したとあります。

名前の由来は文京区と台東区の境にあるから、ではなく、忍ヶ岡(上野台地)と

向ヶ岡(本郷台地)の境にあることから名付けられたとか。

すぐそばにある「弁慶鏡ヶ井」という井戸は、源義経とその従者が奥州へ

向かう途中で弁慶が見つけた名水だと江戸時代の史料に記録があります。

 

偶然、町内の祭りに遭遇しました。

近くの七倉稲荷神社の大人神輿が境稲荷神社で休憩です。

午前中には境稲荷神社のお祭りで子供神輿や山車も出たそうです。

 

上野防犯協会の様子は、

広報誌「家庭と防犯」11月号(11/1発行)に掲載予定です。

(岡田)

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