蒲田といえば‥‥。
その昔は松竹の撮影所があって、つかこうへい氏が映画「蒲田行進曲」で当時の懐かしい様子を再現していましたが、それも昔。現在の蒲田は、昔ながらの商店街や飲食店が集まる繁華街と下町らしい落ち着いた住宅街が共存する街として人気です。

商店街といえば、戸越銀座商店街(戸越銀座商店街連合)は外せません。東急池上線「戸越銀座駅」から延びる全長1.3kmの商店街に約400の店舗が並びます。実は3つの商店街が連なっていて、生鮮品をはじめとする日常品を賄う商店街です。それもあって、観光客よりも近隣の買い物客の方が多い印象ですが、最近はB級グルメや下町グルメで脚光を浴びるようになりました。火付け役は「戸越銀座コロッケ」といわれ、以来「食べ歩きの町」とか「下町グルメロケの聖地」として脚光を浴びるようになったそうです。
街歩き好きは、一度は訪ねたい商店街です。
かわいい猿とうさぎがシンボルの戸越八幡神社

戸越銀座商店街を脇道に入ると戸越八幡神社があります。境内にはなぜかソファーセットがあり、普通の神社とはちょっと雰囲気が違います。大永6(1526)年の創建当初、江戸を越えて参拝に訪れる人々がいたことから「江戸越えのお宮」と呼ばれるようになり、それが戸越の地名の由来になったといわれています。


戸越八幡神社の参道入口には猿とウサギの像があります。「福分け猿」と「夢叶ううさぎ」と呼ばれ、神社のシンボルでもあります。境内にある泉のほとりに住みついていた猿が、泉に水を汲みにくる村人に木の実や果物を分けていたことから「福分け猿」と呼ばれるようになり、その猿といつも一緒にいたのがウサギ。このウサギがまた、めちゃくちゃ可愛かったらしく、見た人は必ず笑顔になったそうです。その笑顔が希望の源になったことから「夢叶ううさぎ」と呼ばれるようになったとか。
品川区内最古といわれる狛犬や御神木のケンポナシなど、見どころの多い神社です。

金運上昇のパワースポット蛇窪神社
白蛇は弁財天の使いで、脱皮を繰り返すことから「再生・繁栄の象徴」とされ、金運上昇のシンボルともいわれています。巳年や巳の日に白蛇にまつわる神社を参拝すると、より強いご利益があるそうで、今年の蛇窪神社は例年以上の参拝者でいつも賑わっています。
ちょっとわかりにくい場所にあるので、近隣の人はよく道を聞かれるそうです。

金運上昇を願って訪れる参拝客で蛇窪神社は連日賑わっていますが、境内に「大愚痴壺」というのがあるのをご存知ですか。日頃の鬱憤や愚痴を壺に吐き出して封じ込めるそうで「王様の耳はロバの耳」みたいなものでしょうか?
出世のためにはいろいろ苦労もあるでしょうから、ここで鬱憤を晴らしてすっきりし、その隣にある、悪縁や悪運を取り除くご利益があるという「福活岩」や「親子岩」を撫ぜ、邪悪な心を清めるのもよいでしょう。
(岡田)
蒲田防犯協会の街自慢は「家庭と防犯」11月号で紹介しています。
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