「葛飾区民地域安全のつどい」が開催されました。
10月11日から全国地域安全運動がスタートしました。
それに合わせて各地で啓発イベントが始まっていますが、葛飾区では9月27日に「葛飾区民地域安全のつどい」を開催しました。
毎年、葛飾警察署と亀有警察署が交代でイベントを主催していますが、今年は亀有署が担当。亀有防犯協会も主催担当としてイベントを盛り立て、幸先のよい運動のスタートとなりました。
会場の「テクノプラザかつしか」には、続々と来場者が入場し、開会時にはすでに300名以上が訪れ、急いで椅子を補充する一幕も。
最終的には来場者が350名近くになり、大盛況でした。
会場入り口には「国際電話利用休止申請受付所」を用意、壁には啓発ポスターがびっしり。署員たちが、来場者に「詐欺電話は海外からかかってくることが多いので、国際電話を受けなければ被害を防ぐことができます」と呼びかけ、来場者の相談に乗りながら手続きを手伝っていました。
イベントで被害にあう危険を実感した来場者も、休憩時間や閉会後に手続きをして「これで少しは安心」と笑顔を見せていました。
今年の重点目標は、
・特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害防止
・子供と女性の犯罪被害防止
・悪質な訪問業者対策の推進
・自転車盗の被害防止
主催者・来賓の挨拶では、青木克德葛飾区長が特殊詐欺について、自分は騙されないと思い込んでいるのはいけない、と注意を促し、小山昌治亀有警察署長は、自転車が犯罪認知件数の4割を占め、そのうち6割が無施錠だったことから、短時間や自宅敷地内でも必ず鍵をかけて被害を防ぐように呼びかけました。最近の警察官騙りの特殊詐欺にも触れ、20代から60代の被害が多い、被害にあわないためには慌てないこと、と冷静な判断を促しました。
平井幸司亀有防犯協会長は、統計によると155人に1人が犯罪に巻き込まれる可能性があるそう。それから考えると今日の参加者のうち2人は犯罪に巻き込まれる可能性があることになる。犯罪被害を人ごとに考えず、自分ごととして気を付けて、と訴えました。
(写真=ステージ左から 大村葛飾防犯協会長、平井亀有防犯協会長、松田葛飾署長、小山亀有署長、青木葛飾区長、鈴木亀有母の会会長、大澤葛飾母の会会長、山勝ナイスかめあり会長)
第二部は特殊詐欺被害防止公演と題した劇団員による啓発公演。会場を巻き込んだ臨場感たっぷりの公演で、笑いの中にも気を付けるポイントを押さえた内容。子供たちのノリの良さに大人たちも大いに受けていました。
最も受けたのが、高砂学童クラブのけん玉ダンス。子供たちが音楽に合わせてけん玉をしながらステップを踏むと、会場からは「おー!」という歓声と共に一斉にスマホ撮影。子供たちの一生懸命な演技をカメラに収めていました。
子供たちのけん玉ダンスの興奮も冷めやらぬうちに、葛飾区の観光大使で、紅白歌合戦連続出場10回、さらに、けん玉ギネス挑戦で馴染みの「ビタミンボイス」と称される演歌歌手、三山ひろしさんが登場。
ここでも声援が飛び、子供たちとけん玉を使ったゲームで場を沸かせます。その後は三山さんの歌の披露。ペンライトで応援するファンもいて、ミニライブが盛り上がります。
その後、三山ひろしさんと高砂学童クラブのみなさんに小山亀有署長と平井亀有防犯協会長から感謝状と記念品が贈られ、大村葛飾防犯協会長が「守ろうよ 私たちの好きな街だから」をモットーに自分たちの街は自分たちで守る、という意気込みで10日間の地域安全運動を頑張りましょう、と挨拶して閉会しました。
この「つどい」の様子は「家庭と防犯」11月号でも紹介しています。
(岡田)